この壁は、主に下地材として使用するラワン合板で仕上げています。
使い方を工夫することにより、空間に表情を与えてくれる材料に変化します。
ここでは、900×1800の材料を切り出して、クライアントと共に色の検討を行い、職人と共に目地の幅などのサンプルを作りながら決定しています。小さなことが空間の質に影響を与えていきます。毎日生活する場所の毎日目にする仕上げ面は、値段やメンテナンス性も考慮しながら最良の選択を心掛けます。
構造材、下地材、仕上材などのカテゴリーにとらわれず、素材の特性と見つめあい活かすことで、素材が活躍できる幅も拡がっていきます。ある物から選択するだけでなく、別の視点から考えると乗り越えられる事も多くあるものです。