新たな住まいを建築し、新たな土地で新たな生活が始まりますが、人にはそれまで過ごしてきた大切な時間が存在します。長い間、暮らしを見守ってくれていた物は、過去と未来を無理なく繋いでくれる様に感じます。

この住まいは、馴染みのない土地へ移住でした。

これまで暮らしていた住まいに設えていた建具や欄間などを継承し、新たな生活を見守ってくれます。

物から思い出される沢山の記憶や、そこに刻まれた思いは、時に世代や年代を超えて続いていきます。そんな繋がりが美しく感じ、何故かいいなと思ってしまいます。