建築空間は、人の行動に応じて適した形態を与える事でそれぞれの場所に役割を与えています。ここでは、平面的には規則性のあるグリットプランで計画し状況に応じたグループのサイズや、アクティビティの変化に対応できるよう計画していますが、人の動きには高さ方向の感覚が強く影響します。
本を読んだり、座って行う行為では天井高を抑える事で落ち着きを与えてくれます。また、走ったり跳んだり活動的な行為においては、天井高を高く設定する事で、のびのびとした動きを誘発出来ます。
広場に腰を下ろしたり、日陰でくつろぐ時にも、私たちは何気なく心地の良い場所を選択しています。空間の操作によって生まれた多様な空間に中にも、それぞれが居場所を見つけてくれたらと考えています。