床や壁、天井。外壁、屋根、建具など。
建築において素材を考えない場所は殆どありません。
最終的な選択には、予算や工期も含め総合的に判断しますが、可能な限りプリントされた物を使わない様にしています。
これは、素材が持つ良さを使い倒し、それぞれの素材が持つ手触りなどの質感や素材自体が持つ特徴を活かしたいからです。
素材には、視覚的な印象を左右するだけでなく、材料に応じて柔らかさや、温かさ、呼吸をしたり、膨らんだり、それぞれに個性があります。
それらを活かし場所を作る事は、住み手自身の感度を向上させ、人としての感覚を刺激してくれます。