ホキ美術館

Posted by – 2011/01/05

ホキ美術館、行ってきました。
2010年終盤に現れた注目建築。
写真からメカニカルな印象を抱きながら訪れましたが、
良い意味で裏切って頂きました。
立地としては千葉県中央部に位置し、車でのアクセスが最も自然な場所。
そして、新興住宅地の中に現れる異質なボリュームが周辺の建物と対比され、美術館としてのプロポーションを確保しています。
来館者は弓形の建物へ沿ってアプローチし、一方向の動線により展示室へ導かれます。
水平的な建築にも関わらず動線計画は上下の動きにより、バラエティに富んだシーンを演出しています。
ホキ美術館といえば30M飛んでいると言う事。
しかし、来館者はその建築形状に気が付くことなく展示空間を進んでいきます。

一箇所でそのアクロバティックな形状を確認できるが、もしかすると気が付かずに帰る人もいるのではないだろうか。
あれだけ強いインパクトが有るのにも関わらず、空間の中における演出はささやかだ。
それは、デザインの手法として意図的に行われている行為であり意識的なものだ。
そこには、内と外を繋ぐ日本的な間の表現が関係し間としての空間を確保することなく、外観と内観を結ぶ行為を動線を用いて行われているのではないだろうか。
外観は非常に未来的でマッシブな形状でありながら、内部はとても有機的な空間である。
実際には有機的な空間と言うより、有機的な意識のある空間との表現が正しいかもしれない。
美術館という非日常的な空間として外部と内部の関係を意識しつつ、写実絵画の美術館として、現実なのか非現実なのか、外部なのか内部なのか、物質なのか無なのか。それぞれポイントの定まらないものをバランスによって成立させることはとてつもなく高度な空間表現がなされていると感じた。
建築に関わるものでない人と訪れ、感想を聞いてみてみたい。

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