Niwa

Posted by – 2010/05/30

既存の大手ハウスメーカの建築に対して計画したもので、外壁のタイル模様から庭へとグリットの構成で落とし込んでいます。
家族構成は夫婦と子供2人、新興住宅地に位置する敷地です。
庭として考えているのは、塀や柵で囲うのではなく開く事が重要であり、そこから生まれるコミュニティなどがセキュリティに繋がる事を目指しています。現代のコミュニティの形態が大きく変化し、子供や人を地域で育てる文化は薄くなってきました、世の中が不安定で犯罪も増え壁や柵で覆おう事で安心感を求め、視線を遮る事で安全を確保しようとする心理的行動から現在の町の風景は生まれたのではないでしょうか?しかし、塀などで囲う事で死角を生み、視線を遮る事でトラブルに気が付かれない環境が生まれてしまっています。今回の案件でも、やはりクライアントは壁が無いことを理解しつつも不安な印象でした。
ここでは、塀や柵を設けないが、境界線を明確にする必要はあります。大概の人は、塀が無くとも明確に領域がしめさえれていると、それを犯さないものです。ですので、塀は創らずとも領域を示すため、平面構成を単純にしマテリアルも明確に分け、境界としてテストピースを横積みしました。試験積みのテストピースは本来試験終了後、産業廃棄物として処分されてしまうものです。しかしながら強度は十分であり、形状も均一の為非常に扱い易い素材だと思います。横積みする事で、平面的には線ですが、わずかなレベル差でも断面は円形にで構成され特徴的な表情を生んでくれます。土地に個性を与える事で住み手の思いが膨らみ、派手に主張する訳ではないけれど、それぞれの土地の個性が街を創っていけたら笑顔溢れる街になるのではとの思いで創りました。 クライアントから聞くと、子供が遊んでいると、近隣の子供が寄ってくるそうです。中には親が好まない子供もいますが、子供社会の中で成長するものであり、目に見える事で大事のときには親の手が届く事。
ある意味で物の作り方で暮らしが創る事が出来るこんな仕事はやめられませんね。

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